高齢者施設における転倒→骨折事故は、かなり多く発生しているのが現状です.

介護施設での事故の原因は、複数の要因が重なっていることもあり

軽々に判断できないだろうが、

 

我が母は、特養への入所後、ほどなくして

慣れない車いすから転落した。

 

その後、数日してから腰の痛みを訴え

病院で診てもらい、大腿骨頚部骨折が判明したのだった。

 

それ以後ベッドに寝たきりへの生活までは一本道・・・

 

特養での母にしていただいた介護には感謝して余りないものがあるが、

車いすの転落がキッカケで、母の寿命が短くなったことは事実。

 

介護職員さんの人手不足で、入所者への十分な見守り、

事故防止の監視は難しいのかもしれないが

そうであっても、事故防止については、努力を重ねていただきたいもの。

 

以下 「朝日新聞の医療サイト アピタス」より引用。

 

介護施設の現状

 高齢者施設における転倒→骨折事故は、かなり多く発生しているのが現状です。

 2013年2月9日付朝日新聞生活面においては、2011年度の北海道の資料をもとに作製された高齢者施設などでの事故の内訳が報告されておりましたね。

 その資料によれば、事故の上位ランキングは以下のようになっています。

 1位:骨折(54.2%)
 2位:打撲(18.9%)
 3位:薬の飲み間違い─誤薬(13.9%)
 4位:誤嚥(4.4%)
 5位:無断外出─徘徊で一時行方不明になった例など(2.0%)

 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム;特養)などの高齢者施設は、介護事故が起きた場合、法令で市町村への報告が義務づけられています。また、 有料老人ホームも都道府県が定める「指導指針」などに沿って、事故報告が必要です。しかしながら、北海道のように事故件数を公表する自治体は少数派であ り、また、どこまでを報告対象にするかは自治体の判断に委ねられており、報告すべき事故の基準が都道府県や市町村ごとに違うため全国集計が困難であるのが 現状です。

 2013年2月9日付朝日新聞「be・悩みのるつぼ」においては、介護現場で働く介護士(20歳代・女性)の方から深刻な悩み相談が寄せられてお りました。介護現場が置かれている現状を理解するために、皆さんにもお伝えした方がよいだろうと思いましたので抜粋して以下にご紹介します。

 「2年前、ヘルパー2級講座を受け、勉強をし、実習でも『介護』について学びました。

 でも、実習先はひどいもので、現場は時間に追われ、職員同士はイライラし、笑顔なんてある場所ではありません。講習では『思いやり』という言葉が何度も何度も出てきました。現場は『適当』そのものです。

 食事でも主食、おかず、食後の薬まで一緒にまぜて急いで食べさせる。こんなことを自分ができるのかと思うと、私は無理です。それでも最近の仕事の募集は『介護職』ばかりです。

 思い切って、私はそんな対応はしないと思い、2カ月前から派遣として仕事に就きました。私が入ると、今までいた職員が次々と辞め、1人でお風呂、1人で10名ワンフロアをこなし、1人でおでかけも。

 こんな、いつ転倒してもおかしくない状態に置かれていては『思いやり』の気持ちを持つことはできません。」

 この相談に対して、回答者の上野千鶴子さん(社会学者)は以下のような返答をしております。

 「うーむ。多くの介護現場があなたのおっしゃるとおりの現状であることは承知しています。お年寄りの人格を無視した流れ作業、声を掛けてあげたく てもその余裕さえない職場、不安に立ちすくむひとりっきりの夜勤。都内の某高齢者施設でワン・フロア25人の重度のお年寄りを若い職員がたったひとりで見 る夜勤シフトを聞いて、わたしなら足がすくむだろうと思ったものです。

 だからこそせっかく志を抱いて資格を得たのに、現場でバーンアウトし介護職員の離職率が低下しないのでしょう。

 こんな綱渡りのような勤務を続ければ介護事故が起きるかもしれません。常勤だろうが、派遣だろうが、職場の責任は同じ。実際に事故が起きたら管理 者だけでなくあなた自身の責任も問われます。このまま『適当』に続ければ感覚の麻痺と思考停止に陥るか、バーンアウトするか。そのうち、いまの気持ちを忘 れて、あなた自身がお年寄りへの加害者になっているかもしれません。

 ほんとうは働く人も利用者も『選択の自由』を持っているはず。良貨が悪貨を駆逐するのが市場の法則なのに、他に行き場がないばっかりに悪質な事業 者がはびこっています。施設には適正な競争をしていただいて、劣悪な施設や事業者が淘汰されていけばよいのですけれど。施設が高齢者のためのものではな く、『年寄りを家に帰してほしくない』家族のためのサービスになっていることが大問題なのですが。」(一部改変)

 質問にあったような「食事でも主食、おかず、食後の薬まで一緒にまぜて急いで食べさせる」という状況は、ごく一部の例外的な施設だと私自身は思っております。しかし、多かれ少なかれ、「効率主義」がはびこっているのが現状とは感じております。

(つづく)

笠間睦 (かさま・あつし)

 1958年、三重県生まれ。藤田保健衛生大学医学部卒。振り出しは、脳神経外科医師。地元に戻って総合内科医を目指すも、脳ドックとの関わってい るうちに、認知症診療にどっぷりとはまり込んだ。名泉の誉れ高い榊原温泉の一角にある榊原白鳳病院(三重県津市)に勤務。診療情報部長を務める。
 認知症検診、病院初の外来カルテ開示、医療費の明細書解説パンフレット作成――こうした「全国初の業績」を3つ持つという。趣味はテニス。お酒も大好き。
 お笑い芸人の「突っ込み役」に挑戦したいといい、医療をテーマにしたお笑いで医療情報の公開を進められれば……と夢を膨らませる。もちろん、日々の診療でも、分かりやすく医療情報を提供していくことに取り組んでいる。

 

 

 

 

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