久しぶりに母の口からまとまったワンフレーズの言葉が出た。

1週間母を訪ねていない。

もう3時半を過ぎているのでオヤツタイムも終わった頃。
特養受付で来館者記帳をみると一昨日妹が来ていた。

事務の人に「認定証がそちらに届いてないでしょうか?」と聞かれた。
「介護保険負担限度額認定証」のことだ。
期限が切れて新しい認定証が来ていいはずなのに特養に届いていないという。家族のところに届くこともあるのだそうだ。
そういえば、昨年は私のところに届いていて、それを特養に届けた記憶がある。
帰ったら探してみよう。

今日の母はアタマの調子が良さそうだった。

顔を近づけて声をかけるとすぐに私の名前を口に出し、顔をすこし歪ませて握った手に力を加えてきた。

丁度その時、同室のAさんが1週間ぶりの私を認めて「きたのぉ~  」と私たちのところに近づいてきた。
母を覗き込むようにして、「よかったわねぇ~ 来てくれて」と繰り返して言う。
「わかるぅ? このひとだれぇ?」と、母が私のことを認識できているかどうか問いかける。

「今日は大丈夫です。私の名前も呼びました」

「そうなのぉ・・・   じゃぁ このひとだれなのぉ? むすめ?」
と、Aさん、母がほんとうに 私が肉親の息子であることを認識しているかどうか かま掛けてさらに畳み掛け、問いかける。
 母の口から「息子」ということばを引き出したいらしい。
ちょっとクドイ感じで母も困っているような固い表情。答えられない。
Aさんの意図を理解できないのだろう。あるいは息子ということばが出てこないのかも知れない。

母から言葉が出ないので、「むすこなのぉ?」とさらに

ほとんど顔がひっつくようにして問いかけるAさんに ようやく 小さな声で 「ハイ」とだけ答えた。
Aさんが立ち去った後、母は「コレデ ヨカッタノカイ?」と不安そうに私の顔を見て言う。

Aさんの問いかけに対する自分の受け答えで不都合はなかったかどうかという意味。

繰り返される問いかけを尋問のような感じで受け止めていたようだ。

不安な気持ちを私に打ち明ける母は確かに私を肉親として受け止めていた。

ひとしきり、足のすね、フクラハギ、膝関節裏の腱回り、などをマッサージをし、拘縮している膝をゆっくり時間を掛けて伸ばした。

足の拘縮度は現状維持。
別れ際、久しぶりに母の口からまとまったフレーズのことばが出て、ちょっと感動した。まだこの程度はしゃべれるのだ。

「オモイダシタトキハ イツデモ コノ オバアチャンガ ドウナッッテイイルカ ミニキテ・・・」。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

※以下は「介護保険負担限度額認定証」について、buffa99さんのブログから引用。ttp://blogs.yahoo.co.jp/buffa_99/62836960.html

「引用開始」

介護保険証は、皆様聞いたことはあるでしょうが
負担限度額認定証はあまり馴染みがないかと思いますので
ご説明いたします。
そもそも、特別養護老人ホームに入所するとかかる費用というのは
大きく分けて3つあります
①介護サービス費
これは、そのまんま介護にかかる費用です。
僕らの人件費や、排泄用の物品などの介護に必要な物品の費用などは
此処から捻出されると覚えてください
②食費
まぁ、そのまんま東 (・・・言ってしまった…)
③居住費
要は家賃です。
家賃といっても4種類ありまして
Ⅰ:個室(ユニット型個室) ¥1,970
Ⅱ:準個室(従来型個室)  ¥1,640
Ⅲ:従来型        ¥1,150 
Ⅳ:多床室        ¥ 320
と分かれます。
右の数字は、国の定める基準費用額です。
これは、まぁあくまでも基準なので施設によってまちまちです。
っで、現在の福祉行政では
ユニット型個室で無いと、新規の開設は認められません。
ですので、buffa君が立ち上げに携わっている
特別養護老人ホームも当然にユニット型個室です。
っで、前置きが長くなりましたが
負担限度額認定証が発行された人には
『②と③の費用を減額してあげますよ』
って事になります。
この基準となるのが、課税区分といわれるもので
1~4段階に分かれます
第1段階
・市民税非課税世帯で老齢福祉年金を受給されている方
・生活保護などを受給されている方 ※生保の人はユニット型個室には入れません
食費  300円/日
居住費 ①820円/日 ②490円/日 ③320円/日 ④0円
第2段階
・市民税非課税世帯で合計所得額と課税年金収入額の合計が年間80万円以下の方
食費  390円/日
居住費 ①820円/日 ②490円/日 ③420円/日 ④320円/日
第3段階
・市民税非課税世帯で1・2段階に該当しない方
・市民税課税世帯で特例を受けた方
食費  650円/日
居住費 ①1640円/日 ②1,310円/日 ③820円/日 ④320円/日
第4段階
・1・2・3段階以外の方
食費・居住費は施設が定める額を納める
っと、まぁこんな感じです。
減額受けている1~3段階の人と4段階の人とで
かなり負担金額変わってきてますよね
へたすりゃ10万円以上変わってきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「引用終わり」。

Tags: , ,

コメントを残す

コメントを投稿するにはログインしてください。

サブコンテンツ

このページの先頭へ